LEDテープライトの基本・チップ数やその種類・色味について学ぼう

LEDテープライトは、文字通り帯状にLEDチップを並べた照明の一種です。設置する場所や用途に応じて、チップ数や色・明るさを選ぶのがポイントになります。壁や床に反射した間接的な光により、直接的な灯りとは異なる上品なムードを演出できます。

LEDテープライトはペンダントライトなどのように直接的に照らすのではなく、壁や棚などに反射させることで空間を柔らかく演出できる照明の一種です。店舗や車内はもちろん、寝室や廊下などさまざまな場所で導入されています。ここではテープという形状であるために手軽に設置しやすいLEDテープライトの基本、その特徴やメリットについて解説します。

LEDテープライトにまつわる基礎知識

LEDテープライト

"LEDテープライトは、多数の小型のLED照明とその配線を平らなテープ状になるように加工した照明器具です。その形状から、リボンライトという別名称で呼ばれることもあります。店舗内のショーケースや看板など、イルミネーション装飾として用いられることが少なくありません。施設内の階段や壁の灯りから、邸宅内の寝室や廊下まで幅広く利用されています。光の強さやカラーリング、発光パターンにはさまざまな種類が用意されていて用途・シーンに応じて選ぶのが望ましいでしょう。

設置に必要な分の長さに切って貼り付けて、ACアダプターなど電源装置に接続して使うのが一般的です。LEDライトが一定の間隔で並んでおり、その配線と一緒にテープ状にまとめられています。

その上から樹脂でラミネート加工されており、好きな長さに切ることが可能という訳です。テープには柔軟性があり、曲げて使用することもできるため曲面にも設置可能です。似たような照明器具にチューブ内に電球を並べたチューブライトがありますが、こちらはテープ状であるため極薄で設置できるという長所があります。"

テープライトにはさまざまな種類がある

"多彩な用途・シーンで使われることもあって、LEDテープライトにはさまざまな種類が用意されています。取り付けられているLEDライトの種類から始まり配置される間隔、テープの幅や厚み・長さといったように形状に関してだけでもバリエーションが豊富です。

そこからさらに色味に加えて光の強さや性質、屋外のための防水加工の有無など要素・条件は多岐にわたります。なお、LEDテープライトは他の照明器具と比べて柔軟性が高いため、ロールに巻いた状態で販売されておりそこから切断して使うのが一般的です。

テープに用いられるLEDライトには、アナログ電球と同様に色味・明るさや発光の特性などの差異により色んな種類が存在しています。加えてイルミネーションや装飾に用いられるケースが多いこともあって、色のバリエーションは非常に多いです。

中には三原色のLEDを採用することで、自由にカラーリングを変更できるようにしている製品も存在します。LEDが同時に点滅したり、順番に発光したりとパターンが設定できるものもあります。"

購入前に知っておきたいチップについて

LEDテープライト

"LEDテープライトを導入する上で知っておきたいのが、用途によって選ぶべきチップ数が異なるという点です。テープにはチップが搭載されていて、その大きさを示す数値が商品詳細に記されています。この数値により使い道が異なるため、用途に応じて選ぶための目安にしましょう。

まず飾り棚や本棚など、狭い範囲の場所を照らしたい場合は1206や2012といった低い数値のものがおすすめです。インテリア用途に向いており、消費電力が小さいため節電効果が見込めるというメリットがあります。同じくインテリア目的で、壁・天井などに設置して間接照明として使いたい場合は2835が良いです。数値の大きいタイプよりも、柔らかな光で演出できる上に省エネタイプです。

一方でテープの幅が狭い3528のLEDテープライトは、小さいスペースを照らしたい時に役立ちます。家具や柱などに囲まれていて、設置しにくい場所に良いタイプです。十分な光量を確保したい場合や、車のアンダーLEDには5050が良いでしょう。"

カラーや防水の有無もしっかりチェック

"色味に関しては同じカラーで光る単色タイプと、色を作り出せるRGBタイプの2種類が存在します。単色はアナログ電球と同じで、全ての電球が同じカラーで光ります。旧来の電球と同様にインテリア・家具、部屋に馴染みやすくてリラックス空間を演出できるのが特徴です。一方でRGBタイプは、光の三原色である赤・緑・青色の3つの発光体をかけ合わせて色味を作り出します。場所や時間帯によって色味を変えたり、明るくカラフルに演出したりする際におすすめです。

LEDテープライトには、防水・防滴加工が施された製品もあります。庭や門のイルミネーションとして屋外に設置したいのであれば、防水機能が必須です。趣味で自動車のドレスアップに使いたい場合にも、防水性能を搭載した製品の方が安心でしょう。

自動車のドアの内側であれば、水はたまにしかかからないので防滴タイプがおすすめです。雨に晒される部分に関しては防水機能つき、さらには水中でも大丈夫な全灌防水機能搭載モデルを選んでください。"

導入することで得られるメリット・効果

" "LEDテープライトを導入するメリットとして挙げられるのが、リラックス・落ち着きや上品さの演出が可能な点です。テープライトの設置場所は、ダウンライトなど光が直接目に届く位置ではなく壁や床に光が反射して届く様な箇所になります。

目に入るのが反射光である照明器具のことを、間接照明と呼びます。これにより、直接光では得られない柔らかな空間演出が可能となります。棚や壁などに反射するように設置すれば、光の強弱や陰影が生まれて上質な雰囲気が演出できるという訳です。光が柔らかいため、寝室などリラックスした空間にマッチするでしょう。

自由に空間を演出できる点も、LEDテープライトのメリットの1つです。好きな長さに切って、両面テープで貼り付ければ設置できます。設置場所に悩むことがなく、自在に貼って導入できるため自由に好みの空間作りが可能です。またLED照明は色味を自由に変えることができるため、場所やシーンによってカラーを変更して気分転換できるのも良い点と言えるでしょう。"

LEDテープライトの用途・使い方

LEDテープライト

"LEDテープライトの用途としては、天井を縁取る形で設置する間接照明としての用途が一番多いです。他にも飲食店のカウンターの足下において空間のアクセントにしたり、美容室の鏡の裏の縁取りに使って実用的にしたりするだけでなく、落ち着いた雰囲気の演出にも使うなど店舗・イルミネーション用途もポピュラーです。一般家庭では壁・床の他に、本棚・チェストなどの家具の中に組み込んで雑貨を照らしたりといった方法もあります。

LEDテープライトを使う方法は実にシンプルで、必要な長さの分だけ切って設置するだけです。ただ設置の際に電源やコントローラーと繋ぐために、ハンダ付けといった作業が必要な製品もあります。製品によっては、メーカー側が出品する際に接続端子を取り付けている場合もあるためこういった作業が苦手な方はこのタイプの製品を選ぶのも一つの方法です。専用のコントローラー以外に、スマートフォンで連動するアプリに対応している製品もあるので便利に使いたい方はそちらも考慮しつつ探すと良いでしょう。"

LEDテープライトは形状や長さの設定が自由なことから、寝室・廊下や階段などあらゆる場所に取り付けることが可能です。取り付けるための工事が不要であるため、マンションなど賃貸でも気軽に設置できるのもメリットだと言えるでしょう。商品の数・バリエーションは実に豊富であり、カラーやチップ数・防水性能など用途やシーンに応じて選ぶことが大切です。